第一関節

ピアノレッスンに関するネット上のブログなどで、「指の第一関節が大事」というのをよく見かけるのだが、それは「なぜなのか?」その理屈がいまいちよくわからなかった。

第一関節って、指の一番先の関節のこと。

先日、NHKの筋肉体操の例の先生と反田恭平が、ピアノで使う筋肉について話をしていた。

ベートーヴェン筋やハノン筋という手のひらの筋肉の話がメインだと思うがとても面白かった。

しかし、その中で、反田恭平が「指の第一関節だけを動かす」訓練してできるようなったという。

筋肉体操の先生は、「指の第一関節だけを動かす筋肉なんてありません。おそらく他のいくつかの筋肉を同時に調整して動かすことができるようになったのでしょう」ということだった。


今回の体験レッスンで理解できたのは、そういう話ではない。

そもそも、指の第一関節がなぜ大事なのかということ、おそらく初歩中の初歩もっとも基本的なことだった。

ピアノを習うときに誰しも最初に教えられるのは、たいてい「卵をもった指の形」で「鍵盤を弾く」(指の腹で押すのではない)ということではないだろうか。

小学校でオルガンを習うことがあるが、同じ鍵盤楽器であっても決定的に違うところだと思う。

第一関節が大事というのは、その「卵を持った形の第1関節」をつねに維持して弾くということ、つまり「第一関節が伸びない」ように意識して弾くことなのだ。

さらに言えば、その第一関節が鍵盤に対して斜めに入らずに、できるだけ「並行・直線」上に入っていることだと思う。

わかりやすく言えば、パソコンのキーボードを叩くときのような両手が「ハの字」ではダメってこと。

ちょっと考えれば、指の第一関節が伸びた状態で斜めに白鍵を弾いたすると、おそらく隣の鍵盤にその指の一部があたって正確な打鍵はできないということは容易に想像がつく。

そういえば、ベートヴェンの悲愴第一楽章の最初の半音下降では、自分の弾き方は明らかに右手の指が手首より先に進んで鍵盤に斜めに入って第一関節も伸びていた。

速く弾くことばかり気に取られてそういう運指になったのだろう。

これでは正確に鍵盤を叩くことができないのは当たり前だ。

こうして自分なりに納得できれば、第一関節を意識しながら練習することができる。


「独学の壁」にぶち当たったときに、そういった基本的なことができていないということを、ただの体験レッスンでもあらためて思い知らされる。

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