日銀総裁は「円高」との戦いだったのか?

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日銀総裁は「円高」との戦いだったのか?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK04E8I0U4A400C2000000

日本はプラザ合意を起点に、円高との戦いが始まった。

歴代10人の任期全体を通じた円相場の騰落をみると、ドル高是正を狙ったプラザ合意後の円の急騰局面に直面した澄田智氏(84〜89年)を筆頭に7人までが円高となった。変動相場下の日本経済が長い「円高との闘い」の歴史だったことを映す。円安組はプラザ合意前のドル高期だった前川春雄氏(79〜84年)、金融不安による日本売りに遭遇した松下氏、そして10年間で28%の円安を記録した黒田氏だ。

バブル崩壊後は、三重の総裁のもとさらに円高に進む。失われた25年の始まり。

2003年まで一時的に130円の円安に振れることもあったがそれ以降、黒田総裁就任までは100~120円の水準が維持され日本経済は停滞、失われた25年が続く。

この間、円高水準の維持による輸出企業の収益の増加は内部留保へと向かったようだ。雇用を刺激するような新たな投資が誘発されることはなかったのだろう。

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