注意したいのは、リンネルは「等価形態」であって、第二形態である相対的価値形態には含まれない。

リンネルは「一般的等価形態」という価値形態であり、商品界から排除されたことによって第二形態から更に転化した「第三形態」ということになる。

最後に第三の形態は、ただ一つのものを除くのほか、商品界に属する一切の商品が一般的の等価形態から排除されている故に、またその限りにおいてのみ、商品界に一般社会的なる相対的価値形態を付与するものである。

即ち一の商品リンネルは、他の凡ゆる商品と交換し得る形態、換言すれば直接社会的なる形態を採ることになるのであるが、それは他の凡ゆる商品が斯かる形態から排除されている故に、またその限りに於いてのみ、行われることなのである

資本論第一巻第一冊第一章第三節C(2) 相対的価値形態と等価形態との発展関係

リンネルはもちろん物々交換できる商品であり、現実に商品界に存在する。

しかし、等価形態は自分で自分の価値を表すことはできない、つまり有効な労働力にって生産される使用価値を持つとは限らない。

つまり、商品の価値は労働力の凝縮である使用価値が必要であるから、使用価値によって構成される商品界からは排除せざるを得ない。

そして、逆に、リンネルは第三形態、つまり、「一般的な等価形態」として、他のあらゆる商品、いわゆる「一般社会的な相対的価値形態」をその社会的通用力によって排除したということになる。

一の商品は他のいっさいの商品から等価として排除される故に、またその限りにおいてのみ、一般的等価形態(第三の形態)という位置を採るのであって、この排除が終局的に特殊の商品の一商品種類に限られた瞬間から、商品の統一的なる相対的価値形態は、茲に初めて客観的の固定性と一般社会的なる通用力とを得ることになるのである。

資本論第一巻第一冊第一章第三節C(2) 相対的価値形態と等価形態との発展関係
カテゴリー: 経済

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