第二形態は画期的!?

投稿者: きくずみん 投稿日:

第二の形態は、第一の形態よりも完全に、一商品の檟値をばそれ自身の使用価値から区別する。

蓋し上衣を例に採るならば、その価値は今や一切の可能なる形態を以って、リンネルに等しき物、鉄に等しき物、茶に等しき物として、即ち上衣以外の凡ゆる物として、自己の現物形態に対立するからである。

他方にまた、諸商品の共通した各価値表章はこの場合、直接に排除されることとなる。

今や、夫々の商品の価値表章に於いて、他の一切の商品は、檟値なる形態を以ってのみ現れることになるからである。

拡大されたる檟値形態は、一の労働生産物なる例えば家畜の如きものが、もはや例外的にでなく。寧ろ習慣的に、他の種々なる商品と交換されるようになるとき、事実上初めて出現し来たるものである。

資本論第一巻第一冊第一章第三節C(1)価値形態の変化したる性質

要するに、第二檟値形態とは「一般的なる相対的価値形態」として、

全ての商品が、ある一定の等価形態の商品で現されるようなって、一般的に通用する価値形態ということである。

これは、画期的なことで、なんと凡ゆる商品が物々交換で手に入れることができるようになったのだ!

第一形態のままだと、必要な商品を物々交換で手に入れることができなかった。

なぜなら、交換しよう所有している商品の等価形態の分量が、他の商品の等価形態の分量と異なっているから。

等価形態の分量が同じでないと、商品の価値が異なるから交換できない。

然し、第二形態になると、一つの等価形態の商品の一定の分量であらわされるから、その分量なら同じ価値物として異なる商品の交換が可能となる。

而して正にこの事実に依り、各商品の価値は、一切の商品との間に共通せるものとして言い現されることになる。

即ちこの形態に依って、初めて諸商品は現実的に価値として相互関係せしめられ、相互に交換檟値として現れ得るようになるのである。

資本論第一巻第一冊第一章第三節C(1)価値形態の変化したる性質

今の時代なら「通貨」があるので当たり前に必要なものと「交換」している。

しかし、例えば、原始時代のように生活のために必要な物を手に入れるには物々交換するしかなかったとすれば、この第二形態で表された価値方程式はなくてはならないものであったろう。

一切の商品は同一の材料なるリンネルの上に夫々の価値量を反射するが故に、これらの価値量はまた交互に反射し合うこととなるのである。

例えば 10片の茶=20ヤールのリンネル であり、また40片の珈琲=20ヤールのリンネル であるとすれば、10片の茶=40片の珈琲となる。

換言すれば、珈琲一片は茶一片に比し、価値実態なる労働を4ぶんの1しか含まぬことになるのである。

資本論第一巻第一冊第一章第三節C(1)価値形態の変化したる性質

このように、異なる商品の価値の比較ができるようになったことが、第二形態の画期的なところだと思う。

商品界の一般的なる相対的価値形態は、商品界から排除された等価商品なるリンネルの上に、一般的等価の性質を印刻する。

資本論第一巻第一冊第一章第三節C(1)価値形態の変化したる性質

カテゴリー: 経済

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