国債の担保

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国債の担保

政府が国債を発行し銀行に引き受けさせるには、「税収」という担保が必要だった。

イギリスでは毎年の土地税と麦芽税はつねに見込み債務の担保にされており、これらの税を規定する法律にかならず借り入れ条項が設けられている。

イングランド銀行が通常、法律で予定された税収総額を貸し出し、税収が入ってくるにつれて返済を受ける。

同行はこの貸し出しで利子を得ており、金利は名誉革命後の8パーセントから3パーセントまで低下してきた。

税収が不足する場合には(毎年不足するのだが)、翌年の財政支出で返済される。

こうして、財政収入の主要部分のうち唯一、担保提供されていない部分が、実際にはいつも、国庫に入る前に使われているのである。

国富論第五編第三章 政府債務

イングランド銀行は、イギリス中央銀行である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/イングランド銀行

イングランド銀行は1694年5月、スコットランド人ウィリアム・パターソン財務府長官チャールズ・モンタギューが主導した歳入法により軍事費を調達する目的で創設された。

イングランド王国政府の銀行として同年7月27日ウィリアム3世メアリー2世勅令により認可された。

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