デシベル#1(足し算と掛け算)
https://ja.wikipedia.org/wiki/デシベル
音楽を楽しもうと思えば、「dB」(デシベル)の理解は欠かせない。
抵抗、対数、マイナス表示・・・・難しそうなのでこれまで避けてきたが、ちょっと頑張ってみよう。
足し算とかけ算
和差積商・・・足し算、引き算、かけ算、割り算
小学校の算数ではこの順番で教えてもらう。
しかし、これは人間の感覚には合わないかのかもしれない。
大人になってみると、生活するなかでは足し算よりもかけ算の方が便利だし、むしろ簡単に思ったことはないだろうか?
つまり、足したり引いたりするより、かけたり割ったりする方が便利だし簡単なのだ。
買い物でいくら使ったか合計するとき、同じ値段の物であれば「足し算」ではなく「掛け算」で計算するだろう。
レジ係であれば、バーコードを一つ読み取って、買った数を指で打ち込むだけ。まさか同じバーコードを何度も読み取ったりしない。
感性で大小を測るとき・・・
例えば、我々が実際に100グラムと200グラムの物を持ったとき、この「100グラム」の違いは容易にわかるだろう。
しかし、同じ100グラムの違いであっても1000グラム(1キロ)と1100グラム(1.1キロ)の違いはわかるだろうか?
長さを目で測るときも同じ。同じ1メートルであっても1mと2mはわかるが、10mと11mの違いは見ただけでは簡単にはわからない。
色の濃度(濃さ、明るさ)もそうらしい。
●モノトーン108色
https://www.htmq.com/color/mono108.shtml
ウェブページで表現できるモノトーン256色から、人間の目に敏感な明るいトーンは細かく、暗いトーンは間引いた108色です。
ウェブページで表現できるモノトーン256色はこちら。
感性は掛け算?
このような現象はおそらく、モノの大小を測るときの人間の感性に、特有の要因があるからだろう。
その特有の要因とは、おそらく人間の感性は「足し算」ではなく「掛け算」、わかりやすく言えば「何倍になっているか」を認識するようにできているではなかろうか。
100に100を足すのは、2倍になるから感覚的にわかるけれども、1000に100を足しておそらく感覚ではわからない。
「何倍になっているか」は、小さい数量でも比較的認識できるが、「いくら足されたか」は、足された分量が元の分量に比べて小さくなると、同じ分量でも認識できなくなるのだ。
それが、人間の感性は「掛け算」であるという意味である。