ポトシ銀山
https://www.y-history.net/appendix/wh0901-061.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/ポトシ
ボリビアの南部にある都市。
1545年以来、スペインが経営した南米(現在のボリビア)の銀山。産出した銀はスペイン帝国の経済を支え、ヨーロッパの価格革命をもたらしたと言われる。
大量の銀がスペインを経由してヨーロッパにもたらされた結果、物価が急上昇し、およそ2~3倍に高騰した。このように急速に価格が上昇した(いわゆるインフレーション)ため、地代収入に依存している領主階級の没落を決定的にし、封建社会の崩壊を早めた。
ただし、現在では16世紀の物価上昇の原因は、銀の流入ではなく、急激な人口増加にあったと考えられている。
スペインにはポトシ銀山の銀が大量に持ち込まれたにもかかわらずフェリペ2世の時代、オランダ独立戦争、イギリスとの戦争での無敵艦隊の敗北など、次々と続く戦争での出費がかさみ、宮廷の浪費も続いたため一時的財政破綻をたびたび宣言せざるを得なかった。
こうしてスペインは世界最大の銀の産地をかかえていながら、その富を国内産業の発展に迎えることなく、海外に流出していった。