投稿者: きくずみん

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印紙税と登録免許税

印紙税と登記税という課税の方法は、ごく最近に発明されたものである。 だがわずか1世紀余りで、ヨーロッパのほとんどの国でも印紙税が使われるようになり、登記税もごく一般的になった。 国富論第五編第二章第二節第1項と第二項への…
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領主の土地の保有形態

領主が保有する土地とそれ耕作する農民との契約関係 封建制のもとでは、臣下は主君の許可を得なければ土地を譲渡できず、許可を受ける際には通常、許可料をの支払いを求められた。 この許可料は当初、主君が自由に決められるものであっ…
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一円知行から幕藩体制へ

日本では、一円知行による大名の一元支配は室町後期からさらに拡大し、「守護大名」の時代から戦国時代を経て「江戸幕府」に至ると、朝廷が支配する領地(荘園)はほぼなくなり、朝廷の収入源は幕府・大名が支配・管理する「幕藩体制」と…
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荘園公領制

ヨーロッパ大陸で封建制度が支配的だった無秩序な時代には、国王は納税を拒否する力のない弱い庶民から税金を徴収することしかできなかった。 大領主は非常時に国王を支援するのはいとわなかったが、恒常的な税金の支払いを拒否したし、…
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印紙税と登録免許税

保有する資産の価値に対する税には、大きく分けて二つある。 一つは、その資産を自身で使用することによって収益をあげ、その利益に対して欠ける税金である。 すなわち、資本の利益に対する税金である。 もう一つは、その資産を他人に…
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人頭税

北アメリカの南部と西インド諸島で人頭税と呼ばれている税、つまり黒人一人当たりの一定額で毎年課される税は、実際には農業に使われる資本のうち、黒人に投じた部分の利益に対する税金である。 これらの植民地では、農業経営者の大部分…
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製造業と農業の違い

動産タイユが使われている地域では一般に、農民は耕作に使っている資本を推定され、それにしたがって課税される。 このため、農耕用に何頭もの馬や牛を飼うのを恐れ、できるかぎり粗末な農具で耕作しようとすることが少なくない。

商業と農業の違い

商業の場合には、特定業種で資本の利益に税金がかけられれば、・・・・一部の商人はその業種から資本を引き揚げるので、市場への供給が以前より少なくなる。 商品価格が上昇し、税金は最終的に消費者が負担する。 しかし、・・・ 農民…
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赤字国債

徴税区内で各教会区が負担する税額と、教会区内で各個人が負担する税額も、やはりそれぞれの状況に関する推定に基づいて年ごとに変動する。 ・・・・このため納税者は課税額を通知されるまで、税額を確実に知ることができない。 そして…
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事業リスクと資産開示

リスクの高い貿易を行なっている商人にとって、自分の資産の状態をつねに明らかにするよう義務づけられるのは、考えるだけで恐ろしいことである。 そんなことをすれば、信用が失われ、事業が継続できなくなる事態が頻繁に起こると予想す…
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