レヴァント会社
1577年から1580年にかけてのフランシス・ドレークの世界周航を皮切りに、イギリス(イングランド王国)は、世界の海への進出を開始した。
1581年、エリザベス一世時代にオスマン帝国との貿易を認められた特許会社(レヴァント会社)が設立され、地中海やモスクワ経由で地中海東岸地域のアジア(東方、レヴァント)貿易を独占していた。
11世紀の十字軍運動の時代に、北イタリア商人と小アジア(現在のトルコ)との間でレヴァント貿易が行われていた。
1595年にオランダがジャワ島バンテンへ船団を派遣し成功すると、自らのアジア貿易の独占事業が崩れることを危惧した。
1601年、レヴァント会社の人間が中心となり、それまでの組合形式の会社とは異なる自前の従業員を持つジョイント・ストック・カンパニー(合本会社)として、航海ごとに資金を出資する東インド会社が設立された。
その後、イギリス東インド会社は、オランダ東インド会社と東南アジアにおける貿易をめぐって、衝突を繰り返す。