利子のつかない国の債務

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利子のつかない国の債務

特別の業務で生じた債務、予算を計上していなかった業務かその時点に支払われなかった業務で生じた債務、たとえば、陸海軍や軍需品調達部門が支出した臨時費の一部、外国の国王に対する補助金の未払い部分、船員給与の未払い部分が通常、利子がつかない債務になる。

国富論第五編第三章 政府債務 

利子のつかない国の債務とは何か。

そのうち一部は利子がつかないか、無利子とされているものであり、民間人の買掛金に似ている。

国富論第五編第三章 政府債務 

なのだそうだ。

米国では予算案が議会を通らずに「デフォルト」と呼ばれる事態が生じることがよくあるが、この場合、国の公共機関が停止したり、公務員の給与が支払われないなどという話をきく。

「デフォルト」とはいっても、かつてのアルゼンチンやギリシャのような、外国に対する債務を国財政の中から返済できないといった「支払不能」の状態ではない。

あくまで、アメリカ国内での国家組織における「支払い不能」の状態に陥った場合を「デフォルト」といっている。

この場合、公共機関が停止した場合にそれまでかかった経費は債権者に支払われず、また公務員の未払い給与も賃金債務として国が負うことになるので、このような債務は無利子ということなるのであろう。

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