人頭税

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人頭税

北アメリカの南部と西インド諸島で人頭税と呼ばれている税、つまり黒人一人当たりの一定額で毎年課される税は、実際には農業に使われる資本のうち、黒人に投じた部分の利益に対する税金である。

これらの植民地では、農業経営者の大部分は地主でもあるので、この税は最終的に地主の立場で農業経営者が負担することになり、他に転嫁されることはない。

耕作に従事する農奴に対して一人当たり一定額で課される税が、昔はヨーロッパ全体で一般的であったようだ。

この種の税がいまでもロシア帝国に残っている。

おそらくはこのために、あらゆる種類の人頭税が奴隷状態の象徴だとされることが多い。

だが、すべての税金は納税者にとって、奴隷状態の象徴ではなく、自由の象徴である。

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オランダでは男女の召使に税がかけられているが、これは資本ではなく支出に対する税であり、その点で消費財に対する税に似ている。

国富論第五編第二章第二節第二項 余論 特定業種の利益に対する税金

https://ja.wikipedia.org/wiki/人頭税

https://ja.wikipedia.org/wiki/ロシアの農奴制

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