OpとWoO
クラシック音楽の作曲家が作品に付ける「Op.」という記号は、「Opus(オーパス)」の略です。ラテン語で「作品」という意味です。
Opus番号(作品番号)は、作曲家が書いた作品を識別するために使われ、通常、その作曲家の生涯の中での作品の制作順を示します。
たとえば、「Op. 1」とは、その作曲家が公式に発表した最初の作品を指します。「Op. 50」であれば、50番目に作られたまたは出版された作品を意味します。
ただし、作品番号の付け方には一貫性がなく、時には後から付けられることもあり、必ずしも作曲の順番を正確に反映していないことがあります。また、特定の作曲家では、同じOpus番号の中に複数の曲(たとえば、3つの弦楽四重奏曲など)が含まれることもあります。
他にも、作品番号の代わりに「WoO(Werk ohne Opuszahl)」という記号が使われることがあります。これは「作品番号なし」という意味で、公式の作品リストには含まれていないが重要とされる作品を表します。