ソナタ(sonata)って何さ
「sonata」を辞書で弾くと、どうもイタリア語のようだ。
デジタル辞書「物書堂」では、英語でも「sonata」が出てくるが、フランス語、ドイツ語の辞書では「Sonate」最後の綴りが変わってくる。どれも意味は同じで「ソナタ」、日本語の「奏鳴曲」である。
ただし、本家「イタリア語」には、これだけの意味がある
sonata 名㊛
- 1 (鐘やベルの)音
- sonata di campanello 呼び鈴の音.
- 2 (楽器の)演奏
- sentire una sonata di violino ヴァイオリン演奏を聞く.
- 3 〘音〙ソナタ, 奏鳴曲;器楽曲(声楽曲であるカンタータに対し, 楽器のみで奏する曲のこと)
- sonata per pianoforte ピアノソナタ. 小さいものは sonatina
- 4 ((親))多額の出費;法外な値段
- prendersi una sonata al poker ポーカーでしこたま巻き上げられる
- In quel ristorante abbiamo preso una sonata. あのレストランでべらぼうな勘定を払わされた.
- 5 ((親))詐欺;棒でたたかれること
- dare [prendere] una bella sonata こっぴどく棒でたたく[たたかれる].
「ソナタ」はバロック時代に出てくるJ.S.バッハなどの「カンタータ」とついになるもので、
ソナタは「器楽曲」、カンタータは「声楽曲」
つまり、楽器の曲なのか、歌の曲なのか、区別する用語だったようだ。
ヨーロッパの言語は、ラテン語にその源を持つものが多いが、sonata はどうだろう
chatGPT
はい、「ソナタ」という言葉は、ラテン語の「sono」(鳴る、響く)に由来しています。具体的には、「sonare」(鳴る、響く)という動詞から派生したイタリア語の「sonata」が語源です。ソナタは、もともと「鳴らされるもの」という意味があり、特に楽器によって演奏される音楽を指す言葉でした。
対照的に、声楽作品は「歌われるもの」を意味する「カンタータ」(cantata)と呼ばれています。
「カンタータ」(cantata)は、ラテン語の動詞「cantare」(歌う)に由来しています。「cantare」は「歌う」や「歌を歌う」という意味を持ち、その派生形がイタリア語の「cantata」となりました。カンタータは、主に声楽のために書かれた楽曲を指し、合唱や独唱、伴奏を含む形式です。
この「cantare」は、さらに古い形であるラテン語の「canere」(歌う)にもつながり、こちらも「歌う」や「音を出す」という意味を持っています。
カンタービレ=歌うように、を思い出しました。
単なる、「器楽曲」の意味しか持たなかった「ソナタ」が、なぜ形式ばった「ソナタ形式」に繋がるのか、あとパルティータやトッカータなどの意味は次回。