旋法(モード)
マイルス・デイヴィスの言う、「モードジャズ」って何さ?
1959年代表作の一つ『カインド・オブ・ブルー』を制作。その際にはビルを特別に呼び戻した。この作品でマイルスは、これまでのコード進行に頼る楽曲ではなくスケール(音列)を指標とした手法、いわゆるモード・ジャズの方法論を示した。この作品は革新的である以上に演奏の完成度が非常に高い。
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ChatGPTに聞いてみました
モードジャズとは、1950年代末から1960年代初頭にかけて発展したジャズのスタイルで、主にモード(旋法)を基にした即興演奏を特徴とします。モードジャズは、従来のジャズのようにコード進行に依存するのではなく、モード(スケール)に基づいて演奏が進行します。これにより、即興演奏者はより自由にメロディを展開できるようになります。
主な特徴
- モードの使用: モードは、音階の中の特定の音を中心にした音の集まりです。モードジャズでは、特定のモードに基づいて長時間演奏することが一般的です。たとえば、イオニアンスケールやドリアンスケールなどが使用されます。
- 即興演奏の自由度: コード進行に縛られないため、演奏者はより自由にメロディやリズムを展開できます。これにより、演奏がより流動的で創造的になります。
- 和声の簡略化: モードジャズでは、複雑なコード進行を避け、シンプルな和声を基に演奏が行われます。これにより、演奏者はモードの中で自由に即興演奏ができるようになります。
代表的なアーティストと作品
- マイルス・デイヴィス (Miles Davis): モードジャズのパイオニアとされる彼のアルバム『カインド・オブ・ブルー (Kind of Blue)』は、モードジャズの代表的な作品であり、ジャズ史において非常に重要なアルバムです。
- ジョン・コルトレーン (John Coltrane): 彼のアルバム『マイ・フェイバリット・シングス (My Favorite Things)』や『ア・ラヴ・スプリーム (A Love Supreme)』は、モードジャズの影響を強く受けた作品です。
- ビル・エヴァンス (Bill Evans): マイルス・デイヴィスのバンドで活躍したピアニストで、『カインド・オブ・ブルー』の制作にも関わりました。
モードジャズの意義
モードジャズは、ジャズの即興演奏の可能性を広げ、新しい音楽的なアプローチを提供しました。それまでのビバップやハードバップの複雑なコード進行から解放されることで、演奏者はより個性的な表現が可能となり、ジャズの進化に大きく貢献しました。
旋法(せんぽう)は、音楽理論における用語で、主に次のような意味を持ちます:
- モード(Mode):旋法は、特定の音階やスケールに基づく音楽の構造や様式を指します。西洋音楽においては、ドリア、フリギア、リディア、ミクソリディアなどの教会旋法(モード)や、現代の長調(メジャースケール)と短調(マイナースケール)が含まれます。これらのモードは、それぞれ特定の音程関係を持ち、音楽の雰囲気や感情を決定します。
- 雅楽における旋法:日本の伝統音楽である雅楽においても旋法が存在し、特定の音階や音の配置に基づいて楽曲が構成されます。
- インド音楽のラーガ:インド音楽における旋法は「ラーガ」と呼ばれ、特定の音階、旋律、リズムパターンを持ち、感情や時間帯に対応する音楽様式を形成します。
旋法は、音楽の雰囲気や感情を効果的に表現するための重要な要素です。
なるほど、無調性、他の楽器との和声(ハーモニー)は無視、でもメンバーは「モードチャンネル」(私が勝手に名付けた)だけは合わせて自由に即興で演奏するということか。
モードが合わないとせっかくの「雰囲気」が台無しになりそうだし。
では、「モードチャンネル」には、どういうスケール(音階)があるのか
教会旋法(モード)は、中世からルネサンス時代にかけて西洋音楽で使用された一連の音階体系のことです。これらの旋法は、主にキリスト教の聖歌や宗教音楽で使われていました。教会旋法は8種類あり、それぞれに異なる音階構造と特性があります。
主な教会旋法
- イオニア旋法(Ionian Mode)
- 現在のメジャースケールと同じで、明るい響きを持ちます。
- 音階: C-D-E-F-G-A-B-C
- ドリア旋法(Dorian Mode)
- 短調的な響きで、古代ギリシャ音楽でも使用されました。
- 音階: D-E-F-G-A-B-C-D
- フリギア旋法(Phrygian Mode)
- 哀愁のある音階で、スペイン音楽に似た響きを持ちます。
- 音階: E-F-G-A-B-C-D-E
- リディア旋法(Lydian Mode)
- 明るく幻想的な響きで、シャープな第4音が特徴です。
- 音階: F-G-A-B-C-D-E-F
- ミクソリディア旋法(Mixolydian Mode)
- メジャースケールに似ているが、第7音が半音低い。
- 音階: G-A-B-C-D-E-F-G
- エオリア旋法(Aeolian Mode)
- 現在のナチュラルマイナースケールと同じです。
- 音階: A-B-C-D-E-F-G-A
- ロクリア旋法(Locrian Mode)
- 非常に不安定な響きを持ち、現代ではあまり使用されません。
- 音階: B-C-D-E-F-G-A-B
- ヒュポ旋法(Hypo- Modes)
- 上記の旋法に対する変種で、音域が異なる形です。
教会旋法の特徴
- 旋律重視: 教会旋法は主に旋律的な目的で使用され、特定の音の動きや特徴的なフレーズが強調されます。
- 終止形(Cadence): 各旋法には特徴的な終止形があり、楽曲の終わりを印象づけます。
- 歴史的背景: これらの旋法は中世の聖歌やルネサンス音楽で広く使われ、グレゴリオ聖歌などに見られます。
現代における教会旋法
教会旋法は、現代の音楽においても様々な形で使用されています。ジャズ、ロック、民族音楽などでのモーダルなアプローチは、これらの古代の旋法に基づいています。作曲家や演奏家は、独特の雰囲気や音色を生み出すためにこれらのモードを活用することがよくあります。
「教会旋法」なんていうと古臭そうだけど、
なんかすごいぜ!