ジーザス&メリーチェイン
ジーザス&メリーチェイン(The Jesus and Mary Chain)は、1983年にスコットランドで結成されたオルタナティブ・ロックバンドです。ジム・リードとウィリアム・リードの兄弟によって結成され、特に1985年にリリースされたデビューアルバム『サイコキャンディ』(Psychocandy)で知られています。このアルバムは、暗く陰鬱な歌詞とフィードバックに満ちたギターサウンドを組み合わせたことで高く評価されました。https://ja.wikipedia.org/wiki/サイコキャンディ
荒れ狂うようなフィードバック・ノイズとポップなメロディラインの歌を両立させ、その後のオルタナティヴ・ロックやシューゲイザームーブメントに多大な影響を与えた作品として名高く、音楽誌・レビューサイトのベストアルバムリストに度々本作が登場する
https://ja.wikipedia.org/wiki/サイコキャンディ
バンドの音楽スタイルはノイズポップ、ポストパンク、シューゲイザーの要素を取り入れており、ミニマリストなアレンジとロー・ファイ(低音質)な美学が特徴です。これにより、オルタナティブやインディーロックシーンの多くのバンドに影響を与えました。
代表的な楽曲には、「ジャスト・ライク・ハニー」(Just Like Honey)、「エイプリル・スカイズ」(April Skies)、「ヘッド・オン」(Head On)などがあります。彼らの音楽はしばしばシンプルな構成で、聴く者に強烈な印象を与えることが多いです。
ジーザス&メリーチェイン(The Jesus and Mary Chain)の代表的なアルバムは以下の通りです:
Psychocandy (1985)
デビューアルバムで、ノイズポップとシューゲイザーの先駆けとなった作品です。代表曲「Just Like Honey」などが収録されています。
「フィードバックに溺れたバブルガムポップ」と説明され、「メロディーと不愉快なホワイトノイズのバースト」を融合させたものである。批評家は、ロックバンドのベルベット・アンダーグラウンド、ストゥージズ、スーサイドの作品と並んで、ビーチボーイズやローリングストーンズなどの古典的な60年代のポップグループの影響を指摘している。このアルバムのリードボーカルは、ウィリアム・リードの「It’s So Hard」を除いて、ジム・リードが担当している。
https://en.wikipedia.org/wiki/Psychocandy
Darklands (1987)
よりメロディアスでダークな音楽性を持つアルバムです。タイトル曲「Darklands」や「Happy When It Rains」などが人気です。
前作リリース後にベーシストのダグラス・ハートと、プライマル・スクリームでの活動に専念するためにドラマーだったボビー・ギレスピーがバンドを脱退、その穴を埋めるためにベースはジムとウィリアムの2人が担当、ドラムは全編にわたってドラムマシンが使用されている。前作での騒々しいフィードバック・ノイズは鳴りを潜め、より歌とメロディを重視したギターポップへの接近を図った結果、アルバムは全英5位を記録。バンドが獲得したチャート最高位が本作となった。
Allmusic誌のNed Raggett氏 によると、「新しいセックス・ピストルズと呼ばれる様々な批評に悩まされ、フィードバックが自分たちの持っている唯一の手法」と非難されることにうんざりしていたリード兄弟は、『Darklands』で少し考え直した。その結果、商業的に明るいエアプレイには適さず、初期のような荒々しさもない中間の作品となったが、距離を置いて見ればこれは魅力的で楽しめるアルバムだ」と批評している。
https://en.wikipedia.org/wiki/Darklands_(album)
Automatic (1989)
このアルバムのトラックに全て参加しているのは、中心メンバーのウィリアム・リードとジム・リードの兄弟です。パーカッションはドラムマシン、ベースはシンセサイザーが多用されています。前作でなりを潜めたフィードパック・ノイズもうまく使用され、より洗練されたサウンドになっています。後にピクシーズがカバーする「Blues from a Gun」や「Head On」などが収録されています。
当初は前述のドラムマシンとシンセサイザーのベースが最大の論点となり一般的に酷評されていました。しかし、批評家やファンからの評価は時間とともに改善し、Pitchfork誌は2006年に「常識的な見解は『Automatic』をバンドのディスコグラフィーの失敗作と誤って評価しているが、振り返ってみるとこのアルバムはキャリアのピークのように感じられる」と書いています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Automatic_(The_Jesus_and_Mary_Chain_album)
Honey’s Dead (1992)
よりハードなロックサウンドが特徴のアルバムです。「Reverence」や「Far Gone and Out」などの曲が含まれています。
ジーザス&メリーチェインはその音楽シーンにおいて大きな影響力を持ち続けており、現在も活動を続け、新しい音楽をリリースしながら、世界中のファンに支持されています。