ギリシャ語すごいぜ#12 再帰代名詞

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ギリシャ語すごいぜ#12 再帰代名詞

再帰代名詞は、主語が自分自身に対して行動をすることを示す代名詞です。以下、それぞれの言語における再帰代名詞について説明します。

英語 (English)

英語の再帰代名詞は、自分自身への行動を示すために使用されます。主に、動詞の直接目的語として使用されることが多いです。英語の再帰代名詞は次のようになります:

  • I -> myself
  • you (singular) -> yourself
  • he -> himself
  • she -> herself
  • it -> itself
  • we -> ourselves
  • you (plural) -> yourselves
  • they -> themselves

例文:

  • She taught herself to play the piano.
  • The cat cleaned itself.

古典ギリシャ語の再帰代名詞

一人称

  • 単数:ἐμαυτοῦ, ἐμαυτῷ, ἐμαυτόν (自分自身の、自分自身に、自分自身を)
  • 複数:ἡμῶν αὐτῶν, ἡμῖν αὐτοῖς, ἡμᾶς αὐτούς (私たち自身の、私たち自身に、私たち自身を)

二人称

  • 単数:σεαυτοῦ (σαυτοῦ), σεαυτῷ (σαυτῷ), σεαυτόν (σαυτόν) (君自身の、君自身に、君自身を)
  • 複数:ὑμῶν αὐτῶν, ὑμῖν αὐτοῖς, ὑμᾶς αὐτούς (君たち自身の、君たち自身に、君たち自身を)

三人称

  • 単数:ἑαυτοῦ (αὑτοῦ), ἑαυτῷ (αὑτῷ), ἑαυτόν (αὑτόν) (彼/彼女/それ自身の、彼/彼女/それ自身に、彼/彼女/それ自身を)
  • 複数:ἑαυτῶν (αὑτῶν), ἑαυτοῖς (αὑτοῖς), ἑαυτούς (αὑτούς) (彼ら/彼女ら/それら自身の、彼ら/彼女ら/それら自身に、彼ら/彼女ら/それら自身を)

使用例

  • ἐμαυτὸν βλέπω (emauton blepo) – 私は自分自身を見ている
  • σεαυτόν φυλάττει (seauton phylattei) – 君は自分自身を守る
  • ἑαυτὸν διδάσκει (heauton didaskei) – 彼/彼女/それは自分自身を教える

ギリシャ語の再帰代名詞は、対応する人称代名詞(ἐμ、σεなど)に αὐτός(自分自身)を組み合わせて形成されます。

文法的なケース(格)に応じて形が変わり、主格、属格、与格、対格で変化します。

フランス語 (Français)

フランス語の再帰代名詞は、再帰動詞とともに使用され、主語と動詞の両方に一致します。フランス語の再帰代名詞は次のようになります:

  • je -> me
  • tu -> te
  • il/elle/on -> se
  • nous -> nous
  • vous -> vous
  • ils/elles -> se

例文:

  • Elle se regarde dans le miroir. (彼女は鏡で自分を見ている)
  • Nous nous lavons les mains. (私たちは手を洗う)

ドイツ語 (Deutsch)

ドイツ語の再帰代名詞も、動詞の再帰形で使用され、主語に一致します。再帰代名詞は次のようになります:

  • ich -> mich (自分を), mir (自分に)
  • du -> dich (自分を), dir (自分に)
  • er/sie/es -> sich
  • wir -> uns
  • ihr -> euch
  • sie/Sie -> sich

例文:

  • Er wäscht sich. (彼は自分を洗う)
  • Sie freuen sich auf den Urlaub. (彼らは休暇を楽しみにしている)

ラテン語 (Latin)

ラテン語の再帰代名詞は、人称に関わらず同じ形を持ち、動詞の再帰形で使用されます。再帰代名詞は次のようになります:

  • se (自分を/自分に)

ただし、主語が一人称または二人称の場合、再帰代名詞の代わりに通常の人称代名詞が使われます。

例文:

  • Caesar se videt. (カエサルは自分自身を見ている)
  • Pueri se lavant. (少年たちは自分たちを洗う)

このように、各言語で再帰代名詞の形や使用法が異なりますが、共通して主語が自身に対して行動を行うことを示します。

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まとめ

欧米言語は再帰動詞(動詞の再帰形)と共に使用され、人称と数の区別があるが、格の一致はない

古典ギリシャ語は、上記に加えて、格の一致が要求される

ラテン語は、動詞の再帰形や人称代名詞が使われる

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