ギリシャ語すごいぜ#5ー格変化、ラテン語とよく似てない?
名詞の第一変化形
第二変化形は、女性名詞がほとんどなく、男性化、中性名詞
これは
ラテン語の第二変化形と同じ傾向にある
そして、男性名詞は ος – ου 型 中性名詞は ον – ου 型 に分けられる
つまり、男性と中性で、主格が ος か ον かの違いで 属格は ου 、語尾の最初の文字は「o」という共通点があった。
ラテン語の「o 幹」に近い
一方、第一変化形は、語尾の最初の文字が二種類「η」「α」になる点が、第二変化形と異なる。
そしてほとんどが、第二変化形に現れなかった「女性名詞」
第二変化形との類似点
単数の語尾変化は「-η型」「-α型」ともに、第二変化形とかなり異なる(属格の語尾に「ς」が入るなど)
しかし、複数の語尾変化は、-o と-αの違いで、第二変化形の男性名詞とほぼ同じ
第二 -οι、 -ους、-ων、-οις (ラテン語同様 「-o幹」)
第一 -αι、-ας、-ων、-αις (ラテン語同様「-a幹」)
ラテン語との類似点
ラテン語では同様に、「a 幹」ということになる
- ギリシャ語の「η」は、発音が「e:」、ラテン語の ae に類似する
- 「s」が「ς」、「am」が「an」、「e」が「ι」もしくは省略される
まず、ラテン語の格変化をギリシャ語に合わせて、「主格」「対格」「属格」「与格」の順で並びなおす
(ラテン語 -a型)
単数 -a、-am、 -a、 -ae
複数 -ae、 -as、 -arum、 -is
(ギリシャ語 -α型)
単数 -α、-αν、-ας、 -α
複数 -αι、-ας、-ων、-αις
(ギリシャ語 -η型)
単数 -η、 -ην、 -ης、 -ηι
複数 -αι、-ας、-ων、-αις(-α型と同じ)
複数属格の”-arum”が、”-ων”になるのが見かけが違うけど、発音は結構近いのではないか
アールム ≒ オーン、日本人は”R”を、ラ行で発音するから、だいぶ違うように見えるだけかもしれません