利上げ
円安を食い止めるための日銀の利上げ
中央銀行の政策としてそれは筋違いだろうと思った
円安を食い止めるのは、「政府」の仕事
中央銀行とはいえ民間企業、金利の上げ下げによって国内経済の安定を図る組織
日銀がやるべきことはまず、「長期国債の大量購入の修正」
大量に出回って紙屑のように使われていない所謂タンスでお休みになっている「諭吉先生」
つまり「日本銀行券の回収」からでは?
歴史を遡れば通貨安に追い込まれ、中央銀行が利上げを迫られたケースは新興国だけでなく、先進国でもある。
英国では1976年、石油ショックに伴うスタグフレーションと財政赤字が続き、ポンドが75年3月から76年11月にかけて35%以上減価した。
通貨防衛で外貨準備が枯渇し、英国政府は国際通貨基金(IMF)に緊急支援を要請した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB018AO0R00C24A5000000/
政府に必要な「外貨」がなくなってしまって自国通貨を買えなくなったら、しょうがないわね
イングランド銀行(BOE)は76年3月には9%だった政策金利を、10月までに15%に引き上げた。英国はIMFからの支援の代償として、IMFが求める抜本的な財政改革を受け入れた。通貨防衛の目的が強い利上げは、大きな副作用を伴うリスクがある。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB018AO0R00C24A5000000/
政策金利9%って、そもそも元の金利が高すぎる
だから、スタグフレーション、インフレなのに失業率が低下する景気の悪循環を招いている
「基調的な物価上昇」ではないのに金利を上げた結果ではなかろうか
BNPパリバ証券の河野龍太郎氏は日銀の金融政策と為替の状況について「長期国債の大量購入を修正しなければ、短期金利をいくら引き上げても円安傾向が続く可能性がある」として、通貨防衛のための利上げを懐疑的にみる。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB018AO0R00C24A5000000/
中央銀行が政策金利を上げるのは、自国経済の加熱による物価上昇局面で「インフレターゲットを防衛するとき」であって「自国通貨を防衛するとき」ではないはずだ
ただ、日本国民が「基調的な物価上昇」という景気の好循環を生み出すよう「経済活動」できるかどうかは、極めて懐疑的ではある。
ここは中国が日本のバブルから学んでいるように、日本人も1976年のイギリスの「スタグフレーションと利上げ」から学んでほしいところだ。