楽天グループの金融事業
楽天グループが携帯事業に参入に必要な資金は、金融子会社の社債発行と株式上場によって調達されていた。
今後、有利子負債の減少によって携帯事業の赤字幅も減少の見込み。
楽天Gの金融子会社は若い世代を中心に支持を集める楽天経済圏との連携が強みで、伝統的な銀行や証券会社を上回る成長性を持つ。
楽天銀行の口座数は今年2月に1500万を突破した。新規の口座開設は年140万前後と大手行の約2倍だ。預金量も10兆円を超え、国内のネット銀で首位の座にある。楽天証券の口座数も1000万を超え、SBI証券に次ぐ規模だ。
金融子会社は再編されることによって企業価値を高められる。
金融事業は楽天Gが20年に本格参入した携帯事業への投資も支えてきた。同社は基地局整備などに投じた1兆円超の多くを社債で賄い、有利子負債が増えた。財務改善や社債の償還に向け、これまで金融子会社の上場や株式の売却を相次いで実施してきた。
携帯事業の営業赤字は23年12月期に前の期から1417億円減った。KDDIとの連携に基づく設備投資の削減などが奏功した。
ほかにつながりやすい周波数帯「プラチナバンド」についても夏前の利用開始に向け、当初は地域を都市部に絞って投資を抑える。
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