商品檟値の第二形態!?
20ヤールのリンネル=1着の上着 なる第一形態に於いては、これらの二商品が一定の分量比例をを以って交換され得るようになるのは偶然的事実であり得る。
然るに、第二形態に於いては、偶然的の現象とは本質的に異なり且つそれを決定するところの背景が直ちに認められる。
リンネルの価値は、それが上衣、珈琲又は鉄などの、いづれに依って表現されようとも、語を換えて言えば種々様々の所有者の手に属する無数の相異った商品のいづれに依って表現されようとも、その大小には変化がない。
資本論第一巻第一冊第一章第三節 B(1)拡大されたる相対的価値形態
商品価値の第二形態とは、今のところマルクスの演繹的な推論ではないのだろうか。
「偶然的事実であり得る(だろう)」
「それを決定するところの背景が直ちに認められる(だろう)」
「無数の相異った商品のいづれに依って表現されようとも、その大小には変化がない(はずだからである)。」
いきなり断定的に書かれているが、このように読むのが正解かもしれない。