ペンス、ポンド、シリング、オンス
片(ペンス)= 重量の単位でありかつ、鋳貨の単位(片:ペンス)である。
封度、封(ポンド)= 重量の単位でありかつ、鋳貨の単位(磅:ポンド)である。
志(シリング):元は重量の単位と思われるが、通常は、鋳貨の単位(志:シリング)である。
オンス:重量の単位である。
イギリスの文献に於いては、価値尺度と価格標準との混乱は名状《めいじょう》すべからざる有様に達し、双方の機能も、名称も、絶えず混同されている。
資本論第一巻第一冊第一篇第三章第一節 価値の尺度
新漢字の時代になってからほとんどの書物は、重量も貨幣も同じようにカタカナ「ポンド」で書かれている。
この点、戦前の旧字で書かれた書物は「封度」と「磅」を使い分けているので読みやすかったりする。
スコットランドの貨幣一磅は、アレキサンダー一世の時代からロバート・ブルース(Robart Bruce)の時代まで、イギリスの貨幣一磅と同様な重量及び純分の銀一封度を含有していた。
国富論上巻第一編第四章 貨幣の起源及び効用について