為替
ドル円、ユーロ円など、日本円がの米ドルやヨーロッパのユーロとの交換比率を「為替相場」という。
この為替という言葉、「為替手形」の仕組みを考えるとわかりやすい。
つまり、貿易など海外取引において自国通貨で支払いする場合、自国の銀行にその代金を支払って為替手形(証書)を発行してもらい、それを取引の相手方(外国)に送るのだ。
そして外国の相手方は、その為替手形を自国の銀行に持ち込んで、自国の通貨に換算して支払いを受ける。
そのときの為替手形の換算比率が「為替手形の相場」なので「為替相場」ということになる。
100ドルの為替手形をアメリカの取引先から受け取った場合、日本の銀行に持ち込めばそのときのドル円の為替相場で換算して、例えば14,000円を支払ってもらえる。
為替相場は商業取引の状況とはあまり関係なく、そのとき地政学的な国際情勢によって変動することの方が多いようだ。
そして、その為替相場の変動が商業取引に対して影響を与えているようにみえる。
送金手数料など細かい条件はあると思うが、基本的な仕組みを理解しておくことが先決だろう。