発達した社会での土地改良
アダム・スミスの時代は、農業経営による土地生産物の生産性が、その国の発展、国富の増加に大きな役割を果たす。
重農主義が十分に通用していることがよい例である。
そして地主の土地改良による農業経営の生産性の向上が、その後の産業革命に大きく寄与し、国の発展の基礎となったことも事実である
しかし、農業経営ではなく、現代のように第二次産業、第三次産業の役割がその国の発展に大きな役割を果たす場合、「地主による土地改良」に代わるような国の発展の基礎となるものはなんだろうか。
現代の地主=不動産事業者
現代の地主、いわゆる不動産事業において、いわゆる重農主義に資するような土地改良とは何か。
地主の所有する土地(不動産)が潜在的に高い収益力をもつようにするためには、何が必要なのか。
世界的な人口の増加を見据えれば、第一次産業(農業)の発達をのための土地改良という考え方もある。
しかしここではより現実的な、第二次産業と第三次産業について考えてみたい。