DXとはいうけれど・・・
アナログは欠かせない!
半導体不足、最近車の納期がようやく短くなってきたという(WBS7月3日)。
しかし、相変わらず不足するものもあって、
たとえば車のキー、
最近は全てオートで離れたところから開け閉めできる電子キーだが、これにも半導体が使われている。
せっかくクルマ本体が納車できても、通常は予備を含めて2個は渡す電子キー、一つだけしか渡せない場合があるなどと・・・。
電子ではなく、昔の「物理キー?」だったら半導体はいらないので、当然納車のときに問題なく2つ渡せたわけだ。
建設業での話であるが、過去の工事記録の書類(紙)をすべてデジタル化するということがあった。
何のために?と思ったら、「倉庫いっぱいになってきたから」「総務部の指示です」という。
つまり、アナログ(紙)は場所をとるから、スキャンしてデジタル画像にしたら後は処分して倉庫スペースを開けるというのだ。
たしかに、工事関係の書類は、図面、写真、計測データなど数も多く、図面は新聞紙くらい大きいので場所をとる。
スペパが悪い!
ちょうど、記録用のブルーレイが出たばかりだったので、全てブルーレイに保存するという。
動画をブルーレイに書き込んだモノの、後から読めなくなった経験が何度かあったので心配だった。
「NASとか磁気ディスクに保存して」「RAIDでミラーリングして」「ブルーレイも2枚使ってバックアップして」としか言いようがなかった。
しかし、やはり心配だったので「図面と写真、計測データだけは紙(アナログ)で残せるように総務と協議して」とも。
デジタルツールは便利だけれども、ちょっとしたトラブルに巻き込まれただけで、大きな損失が発生する場合がある。
半導体不足による急激な物価高、納期の遅れは、あらゆる産業分野に影響を与えている。
効率を追求するあまり、あらゆる分野が全体最適という思想によって設計され、余剰在庫は持たず、何かと余裕(バッファー)がないのが原因のように思える。
リスク回避のためには「最後はアナログ」と思える今日この頃である。