楽譜が読めない
体験レッスンで「楽譜が読めない人でも大丈夫」というセールス文句がある。
ちょっと待て!
小中学校の義務教育で、五線譜の見方(ト音記号、ヘ音記号、リズム)、鍵盤の位置、シャープ、フラットの意味くらい習わなかっただろうか?
国語では漢字、算数、数学では四則演算や計算方法を習ったのと同じレベル。
楽譜が読めませんって、漢字が読めません、三角形の面積が計算できませんってのと同じように聞こえる。
なぜか?
一般的な高等教育の受験科目に「音楽学」という科目がなかったからだろう。
芸術分野はそれを専門とする高等教育機関(音大・芸大、専門学校)にゆだねられる。
自分はたまたま、中学高校大学と音楽関係を趣味でかじってたから、とりあえず楽譜の読み方は忘れずにいたんだろう。
義務教育で教える「音楽」って何なのだろう。
親や子供が音楽が好きなら、「習い事」で十分なのかもしれない。音楽や美術などの時間は、受験科目の時間に有効に充てればよい。
国を守る軍隊を整備するために、体育の時間に武道、射撃の時間を入れるといい。
なんか自分がアダム・スミス毒されてきたようだが・・・。
受験のための「学習塾」があるんなら、一つの音楽の分野(楽器、声楽、楽典など)にこだわらない、子どものための「音楽塾」でもやってみようか。
大人になったら結局「楽譜が読めません」になるんだから。