徒弟法と同業組合
徒弟法と同業組合によって同じ地域内で助け合えない
製造業のなかには実際の作業がよく似ていて、こうした不合理な法律によって妨げられていなければ、製造工が簡単に転職できるものも多い。
このため、衰退産業の製造工は、徒弟法が適用される地域では、教会区の救貧制度に頼るか、単純労働者になるしかない。
だが、製造工はそれまでの習慣によって、自分のものに似た仕事には適していても、単純労働にははるか適していない。
このため、教会区の救貧制度に頼る方を選ぶのが普通である。
国富論第十章第二節
徒弟制度・同業組合 ≒ 終身雇用制度、 製造工 ≒ 企業特殊スキル、 単純労働 ≒ 一般的スキル、教会区の救貧制度 ≒ 生活保護制度