協力は善意ではなく互いの利己心

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協力は善意ではなく互いの利己心

動物はほとんどの種で、それぞれの個体は成長すると独立し、自然の状態では他の生き物の助けを必要としない。
しかし人は、ほぼいつでも他人の助けを必要としており、他人の善意だけに頼っていては、助けを得られると期待することはできない。
 相手の利己心に訴える方が、そして、自分が求めている行動をとれば相手にとって利益になることを示す方が、望みの結果を得られる可能性が高い。
人は、相手の善意に訴えるのではなく、利己心に訴えるのであり、自分が何を必要としているかではなく、相手にとって何が利益になるのかを説明するのだ。

国富論第一編